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Flower of life

映画をよく観てます

感想:「君の名は。」★★★★☆

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    新海誠監督最新作、「君の名は。」を観てまいりました。同監督作、「秒速5センチメートル」で心がキリキリになり、涙したひとは少なくないのではないでしょうか。わたしは心のキリキリ極めて号泣しました。その日の日記にもめちゃめちゃ感想書いたのも覚えています。何年前だろう。

    この監督の「星を追う子ども」は、個人的にあんまりおもしろくなかった記憶。どんな話だったか覚えてないけど、すごいジブリっぽくて、主人公自身は結局何がしたいのかわからなかった…という感じだった気が…。

 

    以下、映画に関係のないことを最初にだらだらと書いているので感想だけ読みたいひとはすっ飛ばしてください。

 

 

    次の日の出勤が月一あるかないかくらいのとびきり遅出だったので、はしゃいで仕事終わって映画を観にきてしまいました。引っ越して通勤距離が若干伸びましたが、定期券範囲内に映画館があるので、いずれその利点を活用したいと思っていたのです!

    定時上がりをきれいにキメてしまったので、レイトショーまでの時間は一旦帰宅し、作り置きしてあるオムライスをたべてゆっくりしてから、再び電車で映画館のある駅へ。

 

    映画館の食べ物飲み物はたいがいお高いのであまり買わないのですが、この映画館が入っているモールが今にもつぶれそうなくらいローカル極めているので、この映画館がこの先続くためにも!と思い、飲み物をたのもうとレジにいきました。すると420円もする白桃ピューレソーダ的な飲料があったので、桃味に弱いわたしは「ソフトドリンク420円…」と思いつつ注文、そしてなんだか楽しくなってきてしまったのでそのままお菓子も購入。なんだか楽しくなってきてしまったという理由でお金を使うとき、社会人になったなあとおもいます。

    飲み物とお菓子を置くための大きなトレーを渡され、それを抱えて映画を鑑賞しました。TOHOはそのトレーを飲み物置きにひっかけてテーブルのようにできるからとても楽だなと改めて実感。

    平日のレイトショーで、あんなローカル極めた映画館なのに人がわりと入っていて、「君の名は。」すげーとおもいました。すげー反響。高校生が多かったです。中学生かな?なのでひとりで大きなトレー抱えてウロウロするのが恥ずかしかった…。

    ここで「MADMAX怒りのデスロード」アンコール上映を観たときは同じスクリーンでレイトショー、観客は精鋭5名だったし、「コードネームU.N.C.L.E」のときはわたしと友達だけだったのに。けれどちょっと安心。わたしが心配して820円売店で買い物しなくたってまだまだこの映画館は大丈夫そう。でもまあこれからも応援の意味で飲み物など買おう!なんていろいろ考えていたのですが、この白桃ピューレソーダが後にわたしを苦しめることに…。

 

 

    「君の名は。」、ただの入れ替わりモノとしか思ってなかった、というか予告もあらすじも全然いれずに新海誠監督最新作というだけで観に来ていたので、こんな話だとは思ってませんでした。でもよくよく考えてみれば、「秒速5センチメートル」のような作品を作るような人なのだから、ただ入れ替わるだけで終わるわけないよねっていう。入れ替わって恋をして、そこからの展開が結ばれるだの離れるだのってだけであれば、もう「秒速5センチメートル」でやってしまっている部分になりますしね。

    「秒速5センチメートル」は内向的な映像で、「君の名は。」はとても外に開かれている作品な印象。「君の名は。」をみて面白いと思った高校生たちが「秒速5センチメートル」を観て良いと感じるかは…。

 

    前半は楽しい入れ替わり話で、後半はガラッと雰囲気が変わって結構深刻で残酷な話になる、というのは、「シン・ゴジラ」を逆にしたような構成だなあと思いました。「シン・ゴジラ」は後半単なる楽しいってわけじゃないけども。

    それにネタバレになるので伏せますが、「シン・ゴジラ」と同じようにあの出来事を意識したお話になっているようでもありました。これはネタバレになるので最後の方に書きます。

    このお話はネタバレ見ないで行った方が確実に絶望感を味わえるので、なにもいれずに観にいくことをおすすめします。わりと衝撃で、絶望しました。そんな残酷なことってある…?という。

 

    最初の入れ替わりすごい楽しかった〜。入れ替わる相手が田舎と都会っていうのもおもしろかった。女の子の場合、本人だとあの独特なまとめ髪だけど入れ替わっているときは簡単にポニーテールで男勝りっぽい雰囲気になるのすごいよかったし、本人じゃ言えない、やらないようなことを堂々とやってのけたりするところがすごい爽快で、女の子が男の子に入っているときは都会を楽しんだりしているところがとてもかわいかった。

    あと景色がやっぱり美麗よね。もうさすがという技。ピントを移していったりとかするの、とてもよい。

    でもそういう入れ替わり物語は、RADWIMPSの音楽にあわせて目まぐるしくPVのように流れ、(ふたりで鏡に見ながらお互いの頬に悪口を書きながら「あの男(女)は〜!!」て言うのめっちゃ好き…)あれ?こんな見所っぽいところを飛ばして見せてこれから何が起きるの…?と思っていると、この物語の見所はそこではないということがだんだんとわかってくる展開に。

 

   時折、細田守監督の「時をかける少女」を彷彿とさせるシーンがあったような。思い出せないけど、後半のほうで三葉がある事態を止めるために下り坂を走っていくときにつまづいてけっこう派手に転がり落ちるシーンとか。ただこけるのではなくて、ほんとに転がっていっていてとても痛そうだった…。

    こっちは完全に印象だけど、時かけでは朝を繰り返す度、テレビで「7月12日はナイスの日」というのが流れていて、それがタイムリープを印象付けていたのが、この作品では彗星が最接近するというニュースが朝テレビで流れるシーンを二度映すことで、もう一度大事件が起きてしまう前に入れ替わりが成功していることがわかるという。

 

    ここからネタバレにはいりますので、まだ観てない方は読まれませんよう…。

 

 

 

    ある日ぴたりと入れ替わりが終わってしまい、男の主人公瀧(タキ)は女の主人公三葉(みつは)に会いに行こうと思い立つのですが、その行動がとてもワクワクモノでした。そしてそこからのまさかの事実。彗星が街に衝突して壊滅していたなんて、想像しておりませんでした…。

    あのビジュアル的に、湖のある町に彗星が落ちたことで湖が二つになっているのがとても絶望感があった。え?あそこって、町だったよね?って、すごく動揺しました。タキが立っているところが学校のグラウンドだとはじめ気付かなかくて、気づいたときの絶望感もね…。

    犠牲者の名簿に自分の知った名前がただ淡々と記載されているのひとつとっても、演出うまいなと思いました…。どんどん心が削られていきます…。

 

    やっぱり3.11などを意識して描かれてはいるだろうとおもいました。3.11だけじゃなく、原爆で一瞬にして町が消えたということなども。

    こういう災害の展開を観るたび、現実世界で実際に感じた恐怖や絶望感を掘り起こされるので、こういう「シン・ゴジラ」などはわたしたち日本人が観るのと外国の方が観るのとではもともと持っている感覚が違うので、感じ方もきっと違うだろうとおもいます。

    これらの出来事も映画のように回避できたならよかったのに。

 

    後半ちょっとハテナなところがあった。

組紐と時間の関係がハテナ

・口噛み酒がキッカケになるのすごくそれっぽいしそれしかねえ!ってなるけどハテナ

 

長くなるのでその後の感想も箇条書きすると、

・消防隊出動しないと避難しきれないアンドあんなに近くまで彗星がきてたのによくあそこから間に合ったな…

・友だちはよく根も葉もなさそうな彗星が落ちるなんて三葉の言葉を信じて、信じるだけならまだしも、爆破しようなんてよく思いきれたな

・でもほんとバッドエンドじゃなくてほんとうによかった…

・なるほど手首の紐と冒頭のシーンとは三葉が会いに来てそうなったのか!タキはいつの時点からあの手首の紐巻いてたんだろ…

・三葉ちゃんショートヘア激かわ

・再会シーンがとてもわたしのなかで静かにしかしとても盛り上がったし、黄昏時が絡む設定であることにもっと盛り上がった。

・ふたりのやりとりの甘酸っぱさにすこし気恥ずかしくもなった

・この監督都会の雑踏好きやな

 

    こんな感じかな!

    劇場で新海誠監督の美麗な映像をみることができてよかったです。が、しかしわたしは冒頭に書きましたとおり、お高い飲み物を購入したのですが、サイズがわりとでかくて、がんばって飲み干そうとするあまり後半、トイレに行きたくて行きたくてしょうがないけれど退室は絶対にしたくないという我慢地獄と戦っていました。けっこう泣いたという声をきくようなきもしますが、わたしは気が半分逸れていたからか、泣きませんでした。

    映画館で飲み物は無理矢理飲み干してはいけないと学んだ。

 

 

 

おわり