わたしたちに明日はない

映画をよく観てます

感想:「シャーロック/忌まわしき花嫁」★☆☆☆☆

 
 
    ベネディクト・カンバーバッチ目当てに行ってきました。ネットでの評価をみて「ナルホドナルホド」と思ってから行ったため、期待値がそもそも低く、結果もともとドラマの「シャーロック」好きな友達と観たからというのもありふつうに楽しかったです。話はメチャメチャでしたが。
 
    かの有名なシャーロック・ホームズが現代にいたら…というもしも設定で繰り広げられるBBCドラマはけっこうな人気を博しているらしく、今回のはドラマスペシャルとしてアメリカではテレビで放映されたものを日本では映画館で放映した、というものだったというのをあとから知ったわたしは、なるほど意味がわからないはずだと納得したところでした。
    シャーロック・ホームズに関して「ロンドンのベーカー街に住む探偵」ということしか、あと「ホニャララだよワトソン君」しか知らないわたしにとって、まずドラマのダイジェストからはじまるこの映画はわからないことだらけでした。途中からはてなが降り注ぎ始めるのです。ジム・モリアーティて誰よ。ホームズってヤク中なの?など。
 
    ジム・モリアーティて誰よっていうのは大きかったです。ほんとに誰。まあ敵なのはなんとなくわかるけどなんとかの滝で落ちてしんだはずじゃ…!とかいわれても、もう初見の人間を受け入れる気がほとんどないじゃん!みたいな。まあ、むこうとしてはドラマの二時間スペシャルを作ってテレビでやっただけであり、それをこっちではテレビでやらずに映画館でやったというだけのことだから、そもそも向こうは初見相手に作るつもりはもともとないということなんだろうけれど。
 
 
 ドラマみてから行けばよかったです。たぶんドラマみたひとならある程度楽しめたと思います。ファンサービスっぽさはなんとなくそこここに感じました。というか本編始まる前に五分間劇中で使われたセットに関してこれはこういう工夫をしてこれもちゃんとこうしてあってみたいな解説はいっててかつ本編終わったら15分の特別メイキング映像までしっかりいれこんであるし、好きな人にとってはご褒美の二時間なのでしょう。
 わたしのような所見は、今回の内容よりドラマの内容にがっつり言及しているものだから、ほとんど聴いていませんでした。キャストの一番すきなシーンをいわれてもそれがわからないからさ…。
 
 
 で、ドラマはホームズが現代にいたらというもしも設定でいるのに、今回はそのドラマのキャストでほんとのホームズの時代設定でやってみました!というもので、それすらよくわかってなかったわたしは、途中で現代に引き戻される展開になった瞬間「?????」となったわけです。まあ、そのドラマの設定を知らなかったということを抜きにしても展開が意味不明すぎて考えることをやめてました。いまもなおよくわかりません。あれ、どゆこと…?
 なんで今回ドラマは現代にホームズがいたらおもしろかろうってことで現代の設定にしているのを、わざわざまたもとの設定に戻してやっているのかっていうのは、監督がホームズ好きすぎて自分のドラマのキャストでその時代背景でやってみたかった、ていうかわいい理由が原因らしいですけれど、それ、そんままやん。(笑)
 まあでも時代背景にあわせたセットや雰囲気は堪能できました。ロンドン超クールだわ。
 
 
 ただ、なんもしらないわたしであれファンであれ思うだろうことは、事件そのもののトリックがしょうもなかった、ということでしょう。ネタバレ入りますけど、花嫁が銃口を自らの口にいれ上向きに発砲したふりをして、カーテンの後ろにいる共犯者が血糊を後ろから撒くことでほんとうに発砲したかのようにみせる、っていうのは無理あるような。
 それがまあ遠目からみてそういうふうに思わせることができるとしても、「花嫁と瓜二つの死体を準備して~」って、どこからもってきたんだよ。最初に双子説も兄妹説もきれいに否定しているのに、ほかの瓜二つの人間ってどこから取り寄せたんだ。
 で、それがまあ百歩譲って可能なことだったとしても、その瓜二つの死体を鑑定するとこに持って行かれたあとにどうやってすりかえてん!内通者でもいたの!わたしがドラマみてないから関係性わかってないだけ?それとも見逃したのかな!
 
 
 でまあトリックが微妙なのを置いておいても、推理物で必須の推理を話して犯人を名指しするシーンが、よくわからないジム・モリアーティという人物が登場して尻切れトンボ感のある状態で画面が切り替わるという。推理もすっきりしないうちから別の要素でつぎの展開にもっていかれても!ミステリーを観るうえで一番の醍醐味であるトリックと犯人がわかる快感とその余韻が蔑ろにされているような!気がして!
 そのあとの展開もよくわかんなかったし、かの有名な「ほにゃららだよワトソンくん」っていうセリフの使いどころも、なんか微妙だった…。
 
 
 つまりドラマも観ずにドラマが好きな友人にノコノコついていったわたしが悪い。指摘した部分は気になったけど、それ以外は楽しかったです。シャーロックの兄に会いに行くところで、一切音をだしてはいけない受付?か何かで手話で会話するシャーロックを真似して下手な手話で下手な会話になっているワトソンくんが一番おもしろかったしかわいかった。
 今回ベネディクト・カンバーバッチ目当てにきたんだけれど、ワトソンくんも同じくらいチャーミングだった。あのおヒゲかわいすぎ。
 
 あとあの花嫁がいちいちホラー映画並みに怖かったです。怖くてドキドキしているよこから同じようにドキドキしてたまらなかった友人がわたしの腕をすがるようにつかんできたときは声出るかと思った。ほんとそういうのやめろ!びっくりするでしょうが!
 
 
 とりあえずドラマ観てる人は楽しめる内容だったと思うけど、DVD待ったほうがいいかもしれません。
 
 
 
おわり