読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Flower of life

映画をよく観てます

感想:「マッドマックス 怒りのデスロード」★★★★☆

 

 アンコール上映が金曜日まであっていることを知りあわてて観に行ってきました。公開当時は予告編をみて「なにこのださい副題…」と思い、評判をきいても「乱暴な映画はいいや」と敬遠に敬遠を重ねておりました。しかしあまりにも評判がよく、友人からは「DVDでみてもしょうがない」と言われたので、おもいきっていってまいりました。それも初ひとり映画館。はじめてひとりで観る映画が「マッドマックス怒りのデスロード」とはアグレッシブだなと思いつつ、長引きそうな仕事を適当に切り上げて映画館にむかいました。

 

 わたしはこのブログで何度も言及しているようにあまりアクションに興味がないものの昨今のすばらしいアクション要素のある映画を観ることにより徐々にアクションとわたしを隔てていた壁が崩れてゆく音を耳にするようになりました。これはわたし史におけるわりと革命的なできごとです。ただ今回はいつもの「あれ?アクションおもしろい!」という頭カラッポな感想だけにとどまりませんでした。

 

 あれ!アクションなのに映像がすごく美しい…!

 ため息がもれそうになるほどに美しい映像でした。どうしてあんなに荒廃して砂まみれなのにこんなにも美しいと感じてしまうのか。この一点のみで映画館で鑑賞してほんとうによかったと思いました。そのくらいアートで美しかったです。

 そして女の人たちの女神感。あの砂の地に布だけまとった姿はさながら女神。羽衣のようにも見え、水が噴き出すホースを使って体を洗う様はまさに女神。貞操帯とおもわれる器具を外すしぐさもなんかよかった。囚われの身から解放される姿というのはいいですね。ただの手枷足枷でなく貞操帯というのがまたなんかこの世界観をたらしめてていいですね。すごいぽい。

 

 アクションもCGをなるだけ使わずに撮影したという話をきいて「わたしなら秒でしぬか泣くわ」と、ぞっとしました。あれを生身でやってのけている身体能力もすごいけれど、危なすぎるよ……。

 とっても乱暴だけれど、わたしが嫌う「えぐい画面のアップ」がそこまででてこなかったのはほっとしました。たまにえぐい部分をしっかり映したりしている映画があるじゃないですか、やめろとは言わないけれど直視もできないので目をとじてしまい最悪の場合なにが起こったかわからなくなっているときがあるので、困りものです。

 冒頭の捕まって逃げてのシーンでのアクションのテンポの良さが最高によかったです。ワクワクが急上昇していきました。あの丸坊主たちが追いかけてくるリズミカルな感じ最高。

 

 あとなにが気になるって、あれですよね。車のデザインもそうですがなによりもあの車に大量に積まれたスピーカーとその前に紐でくくりつけられたギタリストの存在意義が謎すぎて笑いますよね。あいつなんなの。幾度となく画面にでてきてギターギャーン鳴らしているわりになんなのか全く理解できない。ギターから火ふいてるし笑うわ!あの太鼓ドンドコやってる軍団も車に載せる必要あるんですか。笑ってしまいますよ。

 近未来の設定なのに荒廃した未来だからか車のデザインも近未来とは思えないだささだし格好も格好だし笑ってしまうよ。手持ち花火をぶっさしたような車がブンブン走ってるのも笑った。あれの手持ち花火の先っぽにつかまって戦うのも笑った。

 

 若干ネタバレ入ります。

 女戦士が自分の故郷にたどりついたときのシーンが胸にきました。あの構図というか、画面が美しすぎるゆえに悲しみが増すという。全然関係ないけれど日本のドラマやら映画やらはヒロインが絶望するときまって似たり寄ったりな反応をみせるので平坦なものにみえるなあと心の隅で思った。ここの演技はとてもよかった。しんどかった。

 

 後半合流したおばばたちが強すぎて笑った。おばばにしてはたくましすぎる。いやおばばが強いっていう設定は好きだけれど。アクション苦手なりにおばばが銃ぶっぱなすのとか最高だけれど。無理すんなよ!って思いながらみてます。

 

 まあネタバレといっても行った道を引き返して大方の予想通り悪役倒してハッピーエンド、というものだからそんなネタバレするものもないね。そのシンプルな話だけれどアクションつめこみ女戦士の境遇つめこみ、この世界の価値の置かれ方など、とても楽しめました。

 ただマックスの境遇だけよくピンときませんでした。これはわたしの修行不足と思われます。加えてアホなことにお茶をアホのように飲んで最後らへんめちゃめちゃにトイレにいきたくなってました。久しぶりにエンドロールを最後まで観らずにそそくさと退出いたしました。ふがいないです。

 

 総括するといい娯楽映画だった、映画館でみてよかったと思えましたが、やはりアクションがあまりタイプではないわたしだからでしょうか、ほかの皆様のようにもろ手を挙げて大絶賛というようなかんじにもならず。星はよっつとさせていただきました。ただやっぱりこれはDVDでみてもしょうがない。というか映画は映画館でみるべきだなと最近つくづく思います。なんにせよ。

 

 帰りはたまたま車でお迎えがあったのですけれど、車が到着したときに思ったのは、なんかこの車物足りないな、という感想でした。誰かボンネットにのってギターギャーンかき鳴らしておくれよ。

 

 

おわり