わたしたちに明日はない

映画をよく観てます

感想:「ユージュアル・サスペクツ」★★★★★

 ほんとうはこのまま寝たいけれど、書かずに寝てしまったらきっと書けず仕舞いになるだろうので、感想をすこしだけ書きます。この映画に関してわたしが多く語るべきところはありません。ただただ強くお勧めするのみです。おすすめの一点張り。

 

 わたしがこの映画のDVDを手に取ったきっかけをさかのぼれば、たまたま飛行機の中で観た「ゴーン・ガール」でフィンチャーやばい!となり、同監督作の「セブン」を観てフィンチャーくそやばい!となり、その「セブン」のケビン・スペーシーの筆舌に尽くしがたい見事な怪演に魅了され彼の演技をもっと見ようと思い、ケビン・スペーシー主演の「アメリカン・ビューティー」で彼の実力を再確認し、最終的に彼が助演男優賞を受賞した「ユージュアル・サスペクツ」にたどりついたという顛末なのです。

 わたしはマフィアとかその抗争とか、ギャングとか、そういう裏社会的な話にはあんまり興味がなくって、今回の映画も観始めたはいいものの、ヤクだのサツだの金やらなんやら、あんまり興味のそそらないワードばかりが飛びかうもんだから、「ほ~ん」くらいの感じで観てたんですよね。結末にとんでもないどんでん返しがあるという前評判をきいていたので一応構えているつもりではいたんですけれど、今思い返せばもっと集中してよく考えながら観ておけよ!と自分に言いたくなるような横着な態度でしたね。ポテチたべてカルピスなんかのんでんじゃねえよと。

 

 そしたらまんまとだまされてしまったわけなんです。一度収拾がついたかと思わせる展開になるんですけれど、わたしはそこで「エッ!」と驚きつつ、しかしなんだかありふれた所謂「どんでん返し」だなと、なんかちょっとしっくりこなさも感じつつ、まあこんなもの…かな?と思っていたらそこから怒涛の混乱。わたしの思考が追いつかないうちに次から次へと情報が入ってきて、最後には「フッと消えた」というラスト。そこにはアクションも巧みな映像表現も存在しないのに、あんなにも心が激しく揺り動かされるなんて、もうまんまとやられたとしか言いようがありません。

 

 ケビン・スペーシーはやっぱり天才だと思いました。冴えない感じも、常軌を逸した存在感も、とても洗練されていて、好きなタイプのキャラクターでも好きなタイプの顔でもないのに、なんでかこんなにも魅了されてしまいます。また彼の演技が観たいと思ってしまいます。ほんとうにすごい。

 

 シルバーウィークに予定がなくて暇だってひとは、これと「セブン」でも観ておけば、充足した休日になること間違いありません。ほんとに。

 

 

おわり