わたしたちに明日はない

映画をよく観てます

感想:「インサイドヘッド」★★★☆☆

 

 先週の金曜日、地元の軽く廃れた映画館で「インサイドヘッド」を友人と鑑賞しました。さすがピクサー、ちゃんとおもしろい。何を観てもだいたいちゃんと面白いっていうのはすごいよね。

 この「インサイドヘッド」をなぜ観たかっていうと、やっぱりピクサー作品は誰かを映画に誘いやすい一種のジャンルだからです。誘いやすさ以外にあまり魅力を感じなかった理由としては、キャラクターデザインが大きいです。脳内会議の映画という設定は悪くない、むしろちょっと気になる、んですが、その脳内会議に出席するメンツのキャラデザがパッとしなさすぎじゃありませんか?そのキャラクターたちでグッズを作って売り出す気あまりないでしょ?って言いたくなるくらいパッとしないんですよね。

 主人公のライリーも顔が思い出せないくらいあまり特徴がない。かわいくあれとは言わないけれど、なんかもっととっかかりのある子だったらよかったなあ。何か意図があってそうしているにしても、見た目が無個性すぎるような。

 

 あともうひとつ文句を言うなら、本編がはじまる前にドリカムが歌う主題歌とともに流れる子供の写真の数々。あれはなんだったんでしょう。映画を観る前だから「ライリー♪ライリー♪」とうたわれても、誰?となるしかないうえにそもそもこの子供たち誰?みたいな。どういうコンセプトなのかもイマイチわからなかったです。それも結構な尺とっていたからなおさら。その映像が本編の直前にもってきてあるならまだしも、そのあとにピクサーの短編を挟むんですよね。もうハテナですよ。

 ただその短編が個人的にすごいよかったです。心がすごく豊かな気持ちでいっぱいになりました。歌もなぜか耳に残っていて、鼻歌をうたってしまいます。

 

 インサイドヘッド本編自体はそれなりにおもしろかったです。脳内の仕組みも、すごくらしいなと思いました。笑わせる要素をそこここにちりばめられていて、ちょこちょこ笑っていました。そしてライリーの想像上の友達としてビンボンという象なんだか猫なんだかみたいなキャラクターが登場し、そこでもあんまりパッとしないなあと思いながらみていたのですが、結局この映画で一番印象深いキャラクターになったのでした。

 ライリーだけじゃなくってお父さんやお母さんの脳内もおもむろに見せてくるところも面白かったです。

 

 サンフランシスコに引っ越してきてからのライリーはあまりうまくいっていなくて、いろいろなことが重なりついに家出をすることを決意するのですが、ここからネタバレを交えて感想を言うと、やっぱりビンボンの話をさせてくださいとなるわけです。

 ビンボンはライリーが想像上の友達を呼び出して遊ぶことが減った、大人になってしまったことをさみしく思っており、ヨロコビがライリーがちゃんと彼のことをたまにでも思い出すように取り計らうことを約束すると、とても喜んでいました。

 彼はライリーがしあわせになるためにはヨロコビ(という感情)が必要だと、ヨロコビがもといた司令塔に送り返そうと道案内を手伝ってくれもしました。ちょっと間抜けで適当なところがハプニングを招いたりもしたけれど、彼なりにライリーのためを思ってヨロコビとカナシミと行動をともにしていました。

 そしてヨロコビが思い出の墓場のような場所へ落っこちてしまったシーンで、彼が昔よくライリーと遊んだ、歌を歌えば加速する乗り物を使って墓場からふたりで這い出そうと何度も挑戦。わたしはきっとこのままふたりで何度目かに脱出に成功し、問題なく進むことになると思っていた矢先、ビンボンはヨロコビがライリーの脳内に戻ることを優先し、自分は思い出の墓場に身を投げヨロコビだけが彼らの乗り物で脱出に成功。

 忘れられることをさみしがっていたビンボンがライリーのことを思って自ら忘れ去られることを決意するなんて、もう泣いて悲しむにきまっているじゃありませんか。号泣ですよ。途中まで消えかかっていたビンボンはとうとう身を投げることで完全に塵となって消えてしまいます。なのにヨロコビのあまり悲しそうにしていないこと。ふっきるのはやすぎじゃありません?彼女がヨロコビという感情だからでしょうか。とにかくわたしは涙を禁じ得ず、その後なにかしらをきっかけに復活ないしはそれと同等の報われ方をするのではと思ってみていたのにとくにそういったことはなく無事エンド。全然私的に無事ではなかったし終わった後は友人とただビンボンについて語り合いました。

 

 脳内が主なテーマなので、脳内で話が主に繰り広げられライリー自体はそんなに派手に動いて回らない(家出もバスから飛び降りてするに帰宅)のは当然なんですが、なんだかちょっとものたりなくも思ってしまいました。それでも笑えるところは多々あるし、ハラハラするシーンこころあたたまるシーンなどバランスよくできているので、やっぱりピクサーさん最高ですね。

 いい夏休み感を味わえたかなと思いました。

 

 

おわり