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感想:「グラン・トリノ」渋すぎ


グラントリノ - YouTube

 

 レビューしていない映画が積もり積もってきたので、シンプルにコンスタントに消化していこうと思います。今回はクリント・イーストウッドが監督兼主演の「グラン・トリノ」。彼の作品は「ミスティック・リバー」をずいぶん前に観たのが最初で、しかしそれっきりみていなかったので、今回手に取りました。

 

 クリント・イーストウッド渋すぎ。このじいさんとんでもなくかっこいい。ストーリー序盤ではみんなから煙たがられるじいさんであり、確かに扱いが面倒な頑なでそっけのないじいさんなんですが、その家族も家族でじいさんの所有物を譲ってもらおうという下心でしか寄ってこなかったりするので、どっちもどっち、若干じいさんのほうがまだまとも、というような関係性を説明するようなシーンの連続でスタート。おばあさんには先立たれ、家にはじいさんと犬一匹。

 そこからどこの人種かわすれましたが、隣に越してきたタオくんがDQNないとこに無理強いされて、じいさんの宝物である車「グラン・トリノ」を盗もうとすることから、彼らの関係がはじまります。どんどんじいさんと彼が、彼の姉もまじえながら仲を深めていくんです。じいさんがタオをひとりの友人として扱い、物や環境を援助していく姿がすごくすきでした。彼にはたらき場所を提供したり、それに必要な物を与えたり。ついには彼の恋を応援して、誰にも渡さなかった、「グラン・トリノ」すら容易に貸すように。そこにもすごいぐっときますよね。彼らがより強い信頼で結ばれた象徴的シーン、とてもかっこいい。

 じいさんは朝鮮戦争に参加した経験があるという設定なので、よく銃とか物騒な言葉がでてくるんですが、それが様になることなること。かっこよすぎかよ。これだけでも見る価値あります。こんなかっこいいじいさま欲しいわ。

 

 ここから一気にラストのネタバレ(重要な結末部分は伏せます)すこし交えてわたしのおもいのたけをぶちまけます。DQNのいとこにタオの家が襲撃をうけ、あげくのはてには姉はレイプされぼろぼろの状態で帰ってきます。(最初ただリンチにあったのかと思ったのですが、後々レイプするなんてみたいなセリフがでてきてはじめてそこで、すべてを把握しました。)人間の尊厳を踏みにじる行為、万死に値する!と、わたしの怒りMAX、もちろんタオの怒りもMAX。タオが殺意に満ち満ちて、彼らに報復をしようとするんですが、そこでじいさんが冷静に動くんですよね。そして結果タオを地下室にとじこめて、自分だけDQNのアジト(家)に向かうんですが、その前に犬を隣家に預けに行ったり、服を仕立てたり、いつもの床屋でひげまでととのえたり、と完全に死亡フラグがたってるんですよ。もしくは絶対にやつらを皆殺しにして牢屋に入るつもりじゃん!みたいな。

 そして彼らの家の前に立って、彼らと会話しだすんですが、そこでもうすでに涙ボロボロ。やめてやめて!みたいな、もうこれ以上ひとをころしちゃだめ!(戦争でたくさんひとを殺したといっていました。)みたいな、それが涙となってとめどなくあふれてくるわけです。このじいさんのことだから、きっと返り討ちにあったりはしないだろうけど、いやでも死亡フラグたちまくりじゃん、などと思いながら観ていたら結果じいさんは一番かっこよく、こっちを裏切りその場を丸くおさめる方法で解決しちゃいました。涙しかないですよね。こっちとしてはウワアアア~!ですよ。泣き崩れたわ。

 最後にながれる歌とさわやかに走るグラン・トリノ。どういう結末になったのかは観てみてください。観て損はない映画です。

 

 

おわり