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感想:「ムーンライズ・キングダム」ラストの完成度

 
 
ウェス・アンダーソン三本目、ムーンライズ・キングダム!今回はあまりだらだら書きません。言いたいことはひとつだけだからです。
 
あらすじは島に住む12歳のお互いコミュニティに馴染めない女の子と男の子が駆け落ちをする、という話。前半が駆け落ち1、後半が駆け落ち2みたいな感じで、駆け落ち1はすごい楽しんでみていました。島は自然がいっぱいで、サバイバル形式で駆け落ち生活を進めていくんだけれど、男の子はボーイスカウトをやっていたからサバイバルに慣れていて、いろいろ駆使しながらやっていくような感じ。ちょっと滑稽なところもあるんだけど。
でも女の子は全くそんなことなくて、持ってる荷物は余計なものばかりでしかもサバイバルのような生活なのに荷物をレモン色のスーツケースにいれているという。運ぶのきついだろ!そして着ている服はピンクのワンピース。(黄色とピンクの組み合わせかわいい。)現実に対する認識の差があらわれています。でも女の子のほうが精神年齢高そうに見えるから、不思議だよね。
 
 
やがてたどりつく、彼らが目指した入江。テントをはって、女の子が家から持ち出した音楽レコーダーで音楽を流しがら、浜で踊るふたり。ふたりだけの世界が海をバックに広がっていて、夢のようなひととき。男の子が女の子に緑色のきれいな虫を釣り針で括ったピアスをプレゼントするんだけど、女の子はピアス穴あけていなくて、その場で急遽あけるという。めっちゃ痛そう。しかも貝殻とかではなく虫かよって思ったんですが、女の子がそのピアスをつけると、すごく似合っていて、かわいいんですよね。きれいな緑色が光ってさ……。
もちろんそのまま終わるはずもなく、大人たちが迎えにやってきてしまいます。そこまではまだ楽しかったんですけど、後半個人的に失速したというか、あんまりそんなでもなくて。
 
ここならいきなりラストのネタバレに入りますよ。いままで男の子を目の敵にしていたボーイスカウトの連中が味方についてくれる、ちょっとアツイ展開やら雷にうたれて平気な顔で走り出す主人公やら、ラストに向かってガンガンいくんですけど、ラストはけっこう平凡なもので、丸く収まってよかったね!となるだけだったんです。しかしその最後の最後に出るワンショットがこの映画を観るべき理由、観てよかったと思える理由になりました。
ふたりであの入江にたどり着いたときに、その入江の名前があまりに素っ気のない名前だったので、ふたりで名前をつけよう、と女の子がいい、男の子もいいね、と答えていました。しかしそこで名前をつけたシーンはうつされず。それがラストにバン!!!とでてくるのです。あの入江の景色とともに、ムーンライズ・キングダム、という入江の名前が。ここがあまりに最強すぎてわたしは…わたしは…。ムーンライズキングダムっていうネーミングも素敵。子供っぽさと、幻想的な雰囲気がいい感じにミックスされていて、タイトルはそういうことだったのか、と、はっとさせられるエンドでした。これは最強でしょう。
後半の盛り上がりはそこまでないけれど終わりよければすべてよし。ラストが最強なインパクトと衝撃を与える映画でした。
 
 
 
おわり。