わたしたちに明日はない

映画をよく観てます

感想:「何者」★★★★☆

 

    下書きからシリーズ第二弾、この映画も個人的に激推しで熱く感想をわりと長くしたためてあったのになぜかアップしていませんでした。

 

 

 

 

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    休日、予定と予定の間があいていたので映画でもみようとおもって、「ガール・オン・ザ・トレイン」がなんとなくそのとき観たかったのですがちょうどいい時間になく…。時間的にタイミングがよかったのでそこまで観るつもりはなかった「何者」を観ることに。

    なんとなくチャラそう(ディスではない)だし約90分だしお手軽〜と思って観たのに、映画が終わりエンドロールで主題歌「NANIMONO」が流れ始めた途端なぜか腹の底からこみ上げるような涙が…。「なんで?!」とその涙を不審がる気持ちもあって、そこはグッとこらえましたけどね…なぜか涙が…ああ…。

 

    とてもグサグサくる心に痛い映画でした。思いあたることがたくさんありすぎてしにそうになる。特にわたしは就活経験がまだ記憶に新しく、就職してからまだ何年もたっていません。

    あのたった半年でわたしは自分の人生を半ば決定付けてしまうような判断を下し、結果その仕事を楽しんだり苦しんだりしながら職場の人たちにも恵まれて、「悪くないな」と思う反面わたしはなんでこんなことをしているんだろうもっとやりたいことがあるんじゃないだろうかと、いまもなお「何者」にまだなりきれてない感が半端ない若者なのです…。きっともうあと何年かしても転職せずにいれば、このままこの仕事がわたしの生き甲斐にまではならなくとも自分のアイデンティティに取り込まれることになるのでしょう。

    かといってほかになにかやりたいことがあるのかと言われれば、現状恵まれたほうだと思っている職場(支店にもよるのであくまで現状ですが)を自ら離れてまでやりたいと思うことはとくになく。転職する気もとくになく。なんて夢のない人間なんだろうと思ってしまいますよね〜。

    好きなことやりたいことではなく、与えられた仕事を自分のやり方でやるというのが、これが大人になるってことなのか…。「セクシーボイスアンドロボ」というドラマ(原作は漫画)を観ていてそんな内容で雰囲気のセリフがあったような。当時学生だったわたしにはふ〜んでしたが今は痛いほど…。

 

    とにかく感じ入ることが多くありすぎてそして、最後には送り出してくれてる感あるラストにやられ、もうとってもいい90分でしたよ〜。有村架純ちゃんかわいいとおもったことなかったけどちょうかわいかったよ〜白くてぷくぷくしてるのがとてもかわゆい。

    あと菅田将暉くんの役けっこう好き〜あのバンドマンでテキトーやってるけどわりとやらなきゃいけないときはなんだかんだいいつつがんばっちゃえる主人公気質も併せ持ちつつロマンチックな面もありなとこすき〜。

    そして主人公佐藤健佐藤健と気づかなかった。エンドロールで「そっかそうだったか!」と思い出すという。二階堂ふみちゃんは「立ってられないから」演技が印象的すぎて多分しばらく覚えてる。岡田くんもそれっぽさ半端なかった。(簡潔)

    とりあえず役者陣とてもよかった〜好きだった〜。

 

    最後にしっかりと?どんでん返しというかバラしというか、ひと盛り上がりできる映画です。オススメ。誰しも思い当たることが過去にあるはず。

 

 

おわり

感想:「キングスマン(Kingsman)」★★★★☆

 
 
    下書きにあった感想が完成してるのにアップできてなかったのであげておきます。(2015年10月の感想)
    月日が経つのははやいですね、続編がもうそろそろなのでは!
 
 
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    マシューボーン監督の過去人気作である「キックアス」があんまり個人的にウケなかったわたしなので、観に行くつもりはあまりなかったんですが、観に行ってきたというひとが揃ってみんな面白かったと言ってくるもんだから、話題性に誘われてみてきました。
    久しぶりにユナイテッドシネマで観ましたが会員は金曜日1000円?という特典は良いですね!ほかの映画館よりすこし遠いのであんまり利用しないのですけど、800円オフはおおきい!
 
 
 
    感想は、「キックアスより全然面白い!」です。ていうか、映画って楽しい!っていう素直なストレートな快感をめいっぱい感じた二時間でした。この感じ、最近何かの映画でも感じたけれど、なんだったかな?
 
 
    何がそんなに面白かったかというと、まず独特のカメラワークで繰り広げられるアクションシーンですよね。わたしは暴力や流血などの要素は、一定量以上は受け付けなひ弱な人間なものですから、あまりバキバキのアクション映画は観ないんですけど(観てて痛い)、なんだろう、スマートな強さにハートを射抜かれたといいますか、英国紳士であるが故のスマートな強さ?、そこが最強に魅力的。たぶん舞台がアメリカでその地のアメリカ野郎がバキバキに相手を倒してもたぶんここまでおもわないとおもいます。上等なスーツに身を包んで戦う姿、いいですよね。
    そのくらい英国紳士×強さという組み合わせは最強でした。一流のスパイとして登場するコリン・ファースがこれまたまたスマートでスマートで…。主役のタロン・エガートンもたいがいかっこいいですけれど。
 
 わたしの好きなシーンは序盤、コリン・ファース演じる一流スパイハリーが主人公エグジーに絡むゴロツキどもをボコボコにするところです。ステッキをテーブルに置いてあるグラスにそえ、グッと片手で後ろにふりぬくことで相手のあたまにクリーンヒットさせるのめっちゃかっこいい。わたしもやりたい。
 この映画はコリン・ファースがいることでスマートさがより洗練されていると思います。タロン・エガートンくんの甘くやんちゃなフェイスはわたしの友人の心をつかんではなしませんでしたが、コリン・ファースのアクションシーンなくしてこの映画のスマートさは保てなかったでしょう。あんまりアクションやる方ではないみたいですけれど、その役柄と演技がすごいよかったです。
 
 まあそのスマートさもクライマックスのはじけぶりには思わず忘れてしまいそうになりましたけれども。ほんとうにラストはめちゃめちゃにはじけていました。物理的にも。暴力が苦手な甘ちゃんであるわたしにはみんながぼこぼこに殴り合いをするというのはいくらハッピーな音楽がかかっていてもちょっと、うっ、となりましたけれど。
 
 エグジーがめっちゃアディダス推しなのが気になる映画でした。万人におすすめ!
 
 
おわり

感想:「マリアンヌ(Allied)」★★★☆☆

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    ダラダラ長文書いて書き終わらずに下書きのまま溜め込むより、簡潔な感想を書いてひとつひとつしっかり残すことを重視しようと改めて決意しました。

    先々週は友人に誘われて「マリアンヌ」を観てきました。予告だけ観ると、全くもっておもしろそうには見えなかったのですが、いつもひとりで映画館に行っている身としては、誘われればよほどのことがなければ断りはしないのです…なぜなら誰かと映画を観るという体験そのものが楽しいのだから…(孤独を感じる文章になった)。映画館に行って観て、そのあとホクホクの感想を言い合い共有しながら帰るのがよいのです。

    そんな感じで期待度ゼロ、予告を見る限りなんの変哲も無いラブストーリーだろうとたかをくくっていたのですが、観てみればラストはイイ話ダナー( ;∀;)と溢れる涙を抑えきれませんでした。

 

 

    ざっくりあらすじは、まずやり手のスパイっぽい感じのふたりがドイツの偉い人を暗殺する作戦を共にすることになり、その作戦達成を機にいつのまにか恋に落ちていたらしい2人はロンドンで結婚することになります。ふたりの間には子供が産まれ、マリオン・コティアール演じるマリアンヌはふつうのお母さんになりましたが、ブラッドピッド演じる主人公は上司から、君の妻は君の仕事を敵国に流しているスパイだと言われ動揺を隠しきれず…というあらすじ。

    前半はとてもスパイっぽい感じやそのドキドキが楽しく、後半はマリアンヌがほんとうにスパイなのかを主人公が困惑しながらも確かめようと行動するドキドキがおもしろかったです。ただ前半で作り上げたできるスパイ感は、後半でふたりとも消え失せておりました。主人公は動揺を隠しきれず感情のままに行動して、間接的に若い男を死なせてしまうことになる上にそもそもとてもスパイだったとは思えないくらい思慮に欠ける行動ばかり…最後あの飛行機でどっかいこうとするやつ、バレずに飛び立てる算段があったのか…?

    マリアンヌも後半はただただ庇護下におかれる女性でしかなく、子供ができて牙が抜かれたようになったのかなんなのか、子供を脅しに使われて何も出来ずただ命令に従うなんて、ふつうの一般人じゃない…最初の有能女スパイぶりはどこに…。

 

    意外性などどこにもなくただ純粋なラブストーリーでしかありませんでしたが、それでも泣けてしまったので星3つに。戦争ってほんといや。

 

 

おわり

感想:「たかが世界の終わり(It's only the end of the world)」★★★☆☆

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    休日、午前中はお仕事に行き、午後に鑑賞。グザヴィエ・ドラン監督前作「Mommy」は観たかったけれど終映に間に合わなくって、Netflixにアップされたからそれを観ようとおもいながらそのままになってしまっていました。

 

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    先着でもらえるフォトカードをゲットしてしまいました。こういうのなんだか嬉しいよね。寝てたわたしが言うのもなんですが。

    そう、家族の会話劇、家族が食卓を囲んで話をするだけ、ときいていたのでそこがわたしのなかでヒットしたので観にいってきたのですが、中盤はすやすや寝てました。久しぶりに映画館で寝た…「ジャングル・ブック」のときでさえ寝たのは一瞬だったのに…。

    なんといっても、会話劇であることが特徴的なこの映画は、わたしに会話劇は向いていないということを教えてくれました。去年の年初めに観た「スティーブ・ジョブズ」も会話劇で個人的にあんまりおもしろくなかった思い出。

 

    音楽と映像を組み合わせる手腕はすごいと思いました。とても独特でMVっぽい。幻想的でうつくしかった〜。あの空間にならずっと意識で浮かんでいられる。

   日本でも数年前にはやったマイアヒが流れて、それがとても衝撃的なくらいオシャレでした。この曲こんなにオシャレだったのか!とApple Musicでさっそくダウンロード。マイアヒという曲名ではなかった。帰ってからお風呂で散々歌ったよ。

    冒頭でながれた曲もとても印象的で、一度しか聴いてないのに耳について離れない。歌詞が鋭い歌声と重なって悲しい感じ。

    音楽と映像って最強コンビなんじゃなかろうかと思いました。

 

    中盤はすやすや寝てしまって、最後家族でデザートを食べるところで主人公が、本作のあらすじである「もうすぐ自分が死ぬことを伝えるため12年前に出たきりの家へ帰り家族に打ち明けようとする」という行動を起こそうとするところにさしかかるわけなのですが、いきなり家族が思い思いに爆発しはじめ、罵声の応酬をはじめるところで、その会話の応酬に圧倒されながら「わたしが寝てる間になにがあったんだ?!」とびっくりしていたら映画が終わり。あとで検索をかけたらそんなに何か起きたわけでもなさそうだったという。

    でも、家族の距離感ってほかの他人に対するそれとは違って独特だよね〜って思いました。なんでそうなるのか、住居を共にする年数がそうさせるのか血の繋がりに安心しきっているのか、思い切り甘えた態度を取ってしまうんですよね。ほかのひとには絶対しないような態度を、家族には平気でしてしまったりする。むしろ血の繋がりのない他人とのほうが摩擦のない関係を築けたりする。

 

    昼下がりのこじんまりとした映画館で仕事終わりにすやすや寝れる休日も、また良きかなと思いました。

    来週は待望の「ラ・ラ・ランド」〜!1週間お仕事がんばれます。平日のどこかでティム・バートンのやつ観に行けたらいいな。

レア・セドゥ美人だったな〜。

 

 

 

おわり

感想:「沈黙-サイレンス-(Silence)」★★★★☆

 

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    マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作原作の「沈黙」を長い年月かけ、やっと映画化させた本作。原作を10月ごろに読了してからというもの今日という日を心待ちにし、前売り券をしっかり買って観てきましたよ〜!

    マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」はあんまりタイプの映画じゃなかったし、「ウルフ・オブ・ストリート」などは予告観るだけで「こ、これは肌にあわない…!」と判断するに至ったので、そんなに期待しているわけでもなかったのですが、結論から言うと原作に忠実という点でとてもよかったです。よかったですぞ。

    物語に対しての感想はすでに小説を読んだときの感想記事で書いたので、原作を踏まえた上での感想を書いていきますね。

 

 

    上映時間は3時間弱とけっこう長めなのですが、観ているあいだはその長さはあまり気になりませんでした。(終わった後に「…ながっ!」と思ったりはしましたが。)中弛みしない3時間弱でした。

    それにしても、外国の方が撮ったとは思えないほどに「日本」でした。違和感がなく、方言の飛び出る場面も。台湾がロケ地だそうですが、べつにいいんだけどせっかくなら日本で撮ったらよかったのに、なんて。

 

    ただわたしのなかのキチジローは窪塚洋介じゃないんですよ!もっと卑屈そうで小汚い背の低い日本人顔の男なんです。あんなにしっかりした顔立ちのイケメンではないし、背も高くないんです。あくまでわたしの頭の中のキチジローですけど…。

    演技よかったですけどもっとなんか!あんなにしっかりしてないというか!「ケヘヘ」みたいな笑い方しそうな感じなんですよ。(個人的な感想です)

 

    井上様はほかより一際存在感があって、「あ〜こんな感じ〜そうそう〜」みたいな、かゆいところに手が届く感じでした。彼の元切支丹設定は出てこなかったけど、サラッといれてくれるだけでも違うのにな〜。わたしがスルーしたのかな。勘違い?

    いま小説は人に貸し出し中なので、確認できないのがもどかしくもあり。でも傑作なのでいろんな人に読んでほしい、ほんとに。

 

    それにしてもよくまとまってました。それでも要所を全て抑えたがために尺が長くなって、わたしがインパクトを受けたシーンや印象深い点がさら〜っと流れていってたとこもあって、「もうちょっとなんとか!なんとか!」と思ったりも。でもその「もうちょっとなんとか」を全て拾っていけば3時間は間違いなく超えるので仕方ないのかも。取捨選択した結果なのでしょう。

 

    以下ネタバレ。以前も言ったけれど、ネタバレを見たところで観る価値のなくなる小説、映画ではないので、あんまり問題はないかもしれませんが。ただ映画のラストは原作とはすこし違っていたと思うので、そこだけ。

    わたしが原作で好きな、「干した魚の味と喉の渇き」「瓜をくれた」的な表現(うろ覚え)を何度か利用することによって、印象づける技はやっぱり小説だからできることだな〜と実感。映画では干した魚、というか焼いた魚?はキチジローの罠でしかなかったけれど、小説ではその味や喉の感覚によってロドリゴの心境を繰り返し表現できていて、そこが映画にはない小説の良さ。

   それで一番おい!とおもったのが人の呻き声を鼾と勘違いしていたと知るシーンや、穴釣りにされた人たちはなぜ転ぶといわないのだ!というロドリゴに、この人らはみんな転ぶとすてに言った、お前が転ぶといわないからだ、みたいなことを告げられるシーンのインパクトが映画では皆無だったこと…。閉じ込められた部屋に刻まれた文字の存在もそんなに大したことないような感じだったしそもそも閉じ込められている間の葛藤というか思い巡らす時間がバッサリカットで、わりと大事なとこなのに!と。

    けれどもまあ心中の長い葛藤を映画で表現するのにはなにかと限界はあるよね。フェレイラさんとの対面も、小説ではわたし的に一番盛り上がったけど、映画じゃなんてことなかった。

   でも小説ではいまいちわからなかった穴釣りが、あんな感じなんだと視覚的に理解できて、苦しみがよくわかった。あれはつらい。

 

    ラストは、小説では明示されてなかったことを映像で付け足してありましたが、まあ映画としてはありかなとおもいました。わたしもきっとそうだろうなと思います。彼は信仰心をすべて捨ててしまったわけではないのでしょう。

 

    とりあえず原作が傑作すぎるのによくここまで再現してくれた…!ありがとうという心持ちです。原作ファンが増えることを祈って。

 

 

おわり

 

私的映画メモ

 

☆最近観た映画

・「ヒトラーの忘れもの」(新年一発目)

・「沈黙-サイレンス-」(公開翌日に観てきました)

・「おみおくりの作法」(DVDで鑑賞)

 

☆最近観たい映画

・「ラ・ラ・ランド」(アカデミーノミネートがすごい数に…)

・「スノーデン」

・「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」(雰囲気すき)

 

 

    「沈黙」よかったですよ〜。感想途中まで書いてます。

    アカデミーノミネート発表されましたね!この時期はわくわくするものです。日本では公開されてないものが多いので受賞予想などは難しいけれど、それらが三月四月以降続々と上映されるのが楽しみなんですよね〜。

 

    いまはNetflixオリジナルドラマの「レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと」を毎日みております。小学生のころ読んでいたこのシリーズ、わたしがこどもの間に完結しなかったので、ラストがどうなったのか知らないのですが、この度こうしてドラマ化してくれてラストを知る機会をくださったNetflix様に、毎朝手を合わせる次第です。ありがたや。

    二話で1巻分進むのでサクサク話が進み、映像の雰囲気がとてもよい。「アダムズファミリー」の監督が撮ってるらしい。ありがたや。

    わたしの想像より、ヴァイオレット役の子がすこし幼顔すぎるな〜(もっと利口そうなおねえさん顔を想像していた)と思っていたけど、観れば観るほどラブリーなお顔に、そんなことはどうでもよくなっていたのであります。

 

 

おわり

感想:「この世界の片隅に」★★★★★

 

 

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    ずっと観たくて、でも公開している映画館がひとつしかなくそこはわたしの家から遠いので、なかなか行けずに年を越してしまいました。遠くて面倒という気持ちと、これだけ評判がよければまだ長くやっているだろうし、公開館数も増えてわたしのよく行く映画館でもきっと上映してくれるはず〜、と、希望的観測とともにだらだらしていると、本当にわたしの家から二駅の映画館が短期間ながらも上映をしてくれました!ありがとう!

    お父さんがクリスマスプレゼントと言ってくれたそこの映画館券を持って、寒いなかひとりで日曜日の夜に行ったのですが、年配の方でけっこう埋まってました。若い人は全然いなくて、家族連れで来ているお子様がいたくらい。端っこの席をとって着席。上映中は思わず嗚咽が漏れそうなほど号泣してしまいましたので、やっぱりこういう映画はひとりで観にくるに限るし、端っこの席に限る、と思いながらおいおい泣きました。

    あと日曜日の夜というハッピーな気分も相まって、以前飲んで懲りたはずの白桃ピューレソーダを頼んでしまいましたよ。おいしいんだよね〜高いしトイレ行きたくなるけど。 

 

 

    とにかく、すずちゃんかわいい!というか出てくる人みんなかわいい。戦時中という苦しい暮らしのなかでやりくりしながらも楽しく暮らしているのが、とても良かった。ずっと彼らの生活を観ていたくなる。すずちゃんのこれからの人生をもっと観ていたくなる。戦時中なのにあんなにも笑顔のある暮らしをしていて、だからきっとどれだけこれからも苦しいことがあろうとも、笑顔のある暮らしが続いていくんだろうな…。

    戦時中の話とは思えないくらいに前半は笑えるし、後半だんだんつらい局面を迎えていっても、笑顔のあるすずちゃんたちの暮らしは、わたしに原作漫画を読む決意をさせたのでした。がんばって読むぞ…。映画も話についていくので精一杯なくらいハイスピードで進んでいくので、もう一回観たい気持ちも山のごとくあるけれど、後半のつらいところをまた見る勇気がないよね。もう号泣してましたよ…新年は映画で泣いてばかりですよ…。

    またコトリンゴさんの主題歌「悲しくてやりきれない」が良くて、Apple Musicで手に入れてしまったわけなんですが、聴いていると思いだし泣きしてしまいそうに。うう。

 そういえばはじめて戦時中のお話をこんなにも身近に感じることができたかもしれない。教科書やテレビ番組の特集ではとてつもなく悲惨な歴史としてしか観ることができなかったけれど、この映画ではわたしの現実世界となんらかわらない世界なんだということが実感できた。戦時中に食べて笑って恋をして、普通の暮らしを営む人々の姿になぜか涙がとめられない…。

 

    第二次世界大戦中に広島の呉に嫁いだすずのお話なんですが、平和ボケした阿保のわたしはその「戦争」「広島」というワードで誰もが連想するはずの出来事を、物語がいよいよ戦争色強くなってきたときにはじめて、「えっ、まさかこれって…そういえばここ広島じゃね…このまま行けば…」と気づき絶望するという。絶望するのが遅すぎるという。

    もうそこらへんしんどかった…。しんどすぎた…。登場する人たちの笑顔が愛しすぎてみんな幸せになってほしかった…。

 

    すずちゃんいきなり知らない人に結婚の申し出をされそれをそのまま受け入れ嫁入り、というハイスピード展開に、相手知らないひとだしちゃんと良い人なの?!よくわかんないけど水原さんと結婚したほうがよくない?!なんか怖いお姉さんいるんだけどいじめられないよね?!と心配しきりだったけど、そんなのは杞憂でおわり、結婚相手の周作さんはとて〜もよい人であった。安心。お姉さんも気が強くいろんなことを言う人だけど根は良い人で、良いキャラをしていて好きだった。

    すずちゃんと旦那さんが少しずつ恋愛をしていく感じがとてもよかった。現代の我々からするとお見合い結婚とかそういう感じの、恋愛する前に結婚するシステムが理解できないけれど、今回これを観てわたしも、どっかから来た知らない男の人(しかし精悍な青年であれとおもってしまうよね)と結婚することになりぎこちないまま式を挙げるも、一緒に暮らすうちにお互いをしり…という結婚後恋愛をしてみたくもなったのであった。(感化されやすいタイプですので)

    とにかく予告に出てくる防空壕でのキスシーンを見るだけで泣ける。

 

    すずちゃんのぽや〜っとしているところがとてもおもしろくて、でも、ずっとぽや〜っとしたままで(劇中のセリフでもありますが)いてほしかったのに、つらい現実がそれを許さないので、ぽや〜っとしたすずちゃんが時たま見せる激情をみるとつらくなります。

    あと「ありゃ〜」っていう顔がね、もう好きでね。すずちゃんの愛らしさの虜ですよ。広島弁ってかわゆい。のんさんの声のトーンが最高。

 

    ここからネタバレ含みますね。前半は和気藹々と暮らす場面が楽しく、食卓にあがるご飯はどんどん少なく貧しさを感じるものになっていくけれど、食卓が楽しそうで楽しそうで。食卓を囲む姿をみてわたしも旦那さんや家族が欲しいと思いました。結婚…か…。

    しかしどんどん物語は8月6日に向かって進んでいくので、絶望的事実に気づいてからはもうやだやめてと涙が涙が…。というかあの空襲の時限爆弾化した不発弾に晴美ちゃんが奪われてしまう展開なんてもう苦しくて苦しくて…そしてまさかのすずちゃんの右手も失ってしまう。あんなに絵を描くことが好きで、いろんな思い出を作ってきた右手が。ショッキングでした。

 それからまともに会話しないお姉さんとすずの、原爆が落とされる直前にお姉さんがすずに着物をもんぺになおしてあげたりして、すずが泣きながらお姉さんに甘え頼み込むところなんてねえ…こんなのあげていったらきりがないよねえ…。

 終戦後の配給?でアメリカ兵の残飯的なものをお姉さんとすずちゃんがたべておいしそうにしているところとかとてもよい。お姉さんがすずちゃんにさりげなくあ~んしてあげているのもよい。悲しい現実のなかでこういうささやかな喜びや支えあいを見出すのほんとうに最高すぎる。

 

 原爆ですずのお母さんはおそらく亡くなってしまい、お父さんも数日後に病死、妹も放射能の後遺症で寝たきりに。失うものが多すぎて、わたしだったらもう立ってられないと思うよ。周作さんだけはすずちゃんの隣からいなくならないでいてくれてほんとうにそれだけが救い。この世界の片隅にすずちゃんをみつけてくれてありがとうすぎる。

 

 漫画からはしょられている部分もけっこうあるみたいなので漫画を読みたいと思います。がんばるぞ…。とてもよい映画でした。これは2016年に観ていたらわたしの映画ベスト10は違うものになっていたに違いない。

 

 

 

おわり